野球の花形のポジションと考えると一番に出てくるのが、投手です。
誰もが一度はやってみたいなーと思ったことはあるのではないでしょうか。
ただ、やりたくてもなかなかできないのが、投手です。
なぜなら、他のポジションならなんとかなることも、投手だけはストライクが入らないとどうにもなりません。
TVなどで一番映像に映るのも投手、学校で人気がでるのも投手、漫画の主人公も投手など、投手はいろんなところで注目される存在。
ただ安心してください。
中学、高校、大学と10年以上投手をしてきた野球小僧が、高校野球の投手にとって必要なことを教えていきたいと思います。
・球の速さ(球速)
・変化球でストライクがとれる
・牽制・バント処理のうまさ
・試合を支配して打者のタイミングをずらす
目次
高校野球での投手(ホームまでの距離18.44m)
距離は中学時代とかわりません。ただ軟式野球から来た選手はボールが変化するので最初は戸惑うと思います。
高校野球までのレベルになるとチームにもよりますが、レベルが相当高くなってきます。
今までのように単純にストライクが入ればなんとかなるレベルではなくなってきます。強豪ではプロに行くような選手と競い合いながらエースを勝ち取らなければなりません。
中学時代投手でも高校で断念する選手も多く見てきました。
強豪校みれば、1校から何名もプロ野球に指名されプロ野球選手になることもあります。
球の速さ(球速)
まずは、スピードです。高校野球では硬式ボールを使用するため軟式ボールより反発力が高くなるために、ホームランも当たり前のようにでます。
強豪でもない高校の野球小僧の先輩ですら30本程度打っている人もいました。
中学軟式野球では打たして捕るタイプも生き残ることができましたが、高校では最低でもエースになるなら130キロ程度はほしいです。
なぜなら、あまりにも遅すぎると後で説明しますが、タイミングをずらすのにかなり技術が必要になるからです。
また、甲子園大会を見てもわかるように、MAXが130キロを超えてないエースはほとんどいないのがわかると思います。
ただ140キロを投げろとはいいません。130キロ程度で高校野球なら十分通用します。
まずは130キロを目安にトレーニングをしてみてください。
有名な手塚一志が出された本です。かなりおすすめです。
球速が130キロを超えない選手は同じ投げ方はやめる
球速がそこまで出ない投手もいると思います。
そこで方法としては、
上からではなく、横手や下手で相手を翻弄する投手へ変化してください。これは野球小僧が大学で経験した結果の答えです。
野球小僧も高校ではないですが、大学時代に周りは140キロを超える選手ばかり。
その中で130キロを超えるか超えないかだった野球小僧は、横手投げを挑戦し、1度だけベンチに入ることができました。
理由としては、上ではなく横手だったからです。
このように、監督としては同じタイプの選手ばかり選ばない傾向があります。球速という部位がないのであれば、チャンスは変化で獲得するしかありませんよ。
変化球でストライク取れる、変化球で空振りを取れる
次に変化球でストライクを取れる、変化球と空振りを取れる変化球です。
中学軟式野球では140キロを超えれば打たれることはまずないといいましたが、高校野球では160キロを投げても打たれるときは打たれます。
メジャーリーガーの大谷選手は160キロを投げた高校最後の試合で5点取られて負けています。
高校以上になってくると速いだけでは通用しません。
なぜなら、バッティングマシーンがどんどん最新になってきているから。
どんだけ速い球を投げたとしても、それに合わせてどのチームも練習することができるようになったからです。
そこで必要になってくるのが、変化球でカウントをとり、ストライクからボール球になる変化球で三振をとることです。
打者を打ち取るのに一番必要なことは、タイミングをずらすことです。
どんなに速い球でもタイミングさえ合えば簡単に打たれます。そこで、変化球をうまく使用して相手に的を絞らせないようにすることで、打ち取れる可能性が高くなります。
牽制とバント処理
高校野球では、多くのサインプレーを使用します。なので、一つ一つしっかりと覚えていく必要があります。
中学時代とは比べものにならないサインを覚えて、プレーしなくてはいけないので私も最初は非常に困惑した覚えがあります。
サインプレーに関しては、メモに必ず書いてライバルより先に覚えるように心がけてください。
サインプレーはかなり重要な要素です。
またバント処理もエースになる秘訣。どれだけいい投手でも、バント処理ができない選手は使い物になりません。
牽制とバント処理は練習すればするほど必ずうまくなります。しかもライバルがあまりやりたくない練習です。
ここはかなり差をつけれるので必ずやるようにしてください。
マウンドを支配してタイミングをずらす
高校時代野球小僧はこの考え方はありませんでした。
ただ、大学を卒業して指導者としてやるなかで一番必要なことはタイミングをずらすこと。
これにつきると思います。
現代では150キロを投げても打たれるなど、速さだけではどうにもならないことがよくあります。
150キロのストレートばかり投げるのではなく、力んでいる相手にスローカーブやチェンジアップなどで相手を遊んでやる!ぐらいの心構えが必要になります。
打者と同じように力で勝負するのではなく、打者を下に見て遊んでやるこれが本当に大事!
2アウト満塁で打者も投手も緊張する場面で、セットポジションを長くしたり、タイムを取って靴紐を結んだりなど相手の集中力をなくさせるなど、いろんな方法で打ち取ることができます。
150キロの球で三振をとるなど、そこばかり注目されますが、別の技術で投手は生き残ることができます。
あなたがマウンドで王様になり、試合を支配すればおのずとエースになれます。
最後に投手も配球を勉強する必要があると、野球小僧は経験から学びました。ぜひあなたも勉強してください。
高校からエース争いが激化
ライバル投手の増加
高校に入学してわかったのは、投手の数が異様に多いことでした。
私の高校は3学年で60名ほどの部員数でしたが、人学年5人程度はいました。なので3学年で15名ぐらいですかね。
中学時代は絶対的エースでやってきても、高校になると同じような選手が集まります。そこで1番にならなくてはいけません。
小学生、中学生、高校生と上がるにつれてピラミッドの用に部員数や能力によって絞られていきます。そこで、エースになるには相当な努力と才能が必要になってきます。
そこで、ライバルより優れている部分を自分自身で考え伸ばす努力をしてください。
球速が速いのであれば、球速を伸ばしつつ変化球でストライクがとれるようになる。
コントロールがいいのであれば、3種類の変化球でいつでもストライクが取れるようになる。など自分にしかない武器を磨くようにしてください。
たとえ、エースになれなくてもチームに必要な選手になればチャンスはめぐってきます。
なので必ず誰にも負けない唯一の武器を見つけてください。
まとめ
・球の速さ(球速)
・変化球でストライクがとれる
・牽制・バント処理のうまさ
・試合を支配して打者のタイミングをずらす
上記のものが私が高校野球で投手に必要なものだと思います。
私も上記のものをすべてクリアしていたかといわれると、できてはいませんでした。出来てて、2つか3つぐらいですかね。
高校野球は私の経験上思っていた以上にレベルが高かったと感じています。
進学する高校にもよると思いますが、中学時代に活躍していた選手も高校ではまったく活躍できなかったなどもよくある話です。
私が全体を通してアドバイスしたいことは、自分の実力とどうなりたいかをイメージして進学することをオススメします。
強くない高校へ進学して1年生から試合に出たいのか、それとも強豪高校へ進学して3年生になるまでに試合に出れるようになりたいのか、など今の実力と進学後のイメージを必ずするようにしてください。
私の場合は1年生で試合に出たかったので、そこそこの高校へ進学しました。
ただ、試合に出始めたのは最終学年になってからでした。入学してから卒業するまで結果はわかりませんが、私は後悔しませんでした。
現在高校野球で頑張っている選手、これから入学して頑張る選手、選手の親御様の参考になればと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。