大学野球ってあまり高校野球のように知られていないので、イメージがわきませんよね。
特に退部率なども、そんなに高校野球と変わらないだろうと思うのが普通です。ただ大学野球を経験した野球小僧が感じたのは大学野球はめちゃくちゃ退部率が高いです。
その理由は?
一番はギャップです。高校時代のように、みんなで汗を流して甲子園を目指す!という感じではなく、自分の能力を上げればそれでいい。こんな感じでした。
これは野球小僧の大学だけではなく、大学野球を経験した友人や先輩などの話を含めた結論です。
そこで今回は、やめる理由を中心にどれだけ大学野球では毎年退部しているのかを検証したいと思います。
目次
「結論」大学野球部員のやめる理由
・高校野球と大学野球のギャップ(私がこれでした・・・やめてはないですが)
・自由を手に入れてバイトや遊びに心が傾く
・単位が足らず留年する
・怪我が原因でやめる
・公務員試験や就職試験のためやめる
・試合に出られなくてやめる
・野球がいやになる
・3年生の秋に引退として部を去る
などなど多くの理由が大学野球にはあります。
特に多いのが、高校野球と大学野球のギャップです。野球小僧の大学は入学時同期が48名いました。
最終的に4年の春まで残ったのが、16名でした。
32名のやめた理由はさまざまですが、一番多い理由が高校野球との温度差でした。
1、大学野球と高校野球の温度差
2、自由を手に入れてバイトや遊びに心が傾く
3、怪我でやめる
これは野球小僧の大学での統計なので、別の大学では変わってきます。参校程度に見てください!
高校時代との違いは、大学野球は自分での区切りを決めてやめて行く選手が多くいました。
高校野球の場合は3年の夏ですが、大学の場合3年の春にやめる選手や、3年の秋にやめる選手など、いろんな時期に区切りをつけるタイミングがあります。
それも1つの大きな違いだと思います。
逆に最後まで残る選手の理由
・レギュラー選手やメンバー入りが確実な選手
・社会人や独立野球やプロ野球を目指す選手
・学生コーチや主務
大学野球の場合、メンバー外でも一生懸命最後まで野球をする選手はほとんどいません。メンバーに選ばれないと感じたら、やめる選手や引退する選手が多くいます。
4年の秋まで残る選手は、何かしらの役割や、大学卒業後野球をする選手に限られてきます。それが最後まで残る選手の理由です!
全国の退部率を検証するよ
加盟校学校
2017年度 | 創立年月日 | 加盟校数 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 合計 |
北海道学生野球連盟 | 平成2年12月1日 | 12 | 153 | 165 | 121 | 103 | 542 |
札幌学生野球連盟 | 平成2年12月11日 | 18 | 324 | 307 | 280 | 215 | 1,126 |
北東北大学野球連盟 | 平成3年4月1日 | 16 | 308 | 247 | 219 | 124 | 898 |
仙台六大学野球連盟 | 昭和45年4月1日 | 6 | 182 | 157 | 164 | 108 | 611 |
南東北大学野球連盟 | 平成3年10月1日 | 11 | 138 | 145 | 128 | 59 | 470 |
千葉県大学野球連盟 | 昭和27年7月11日 | 20 | 560 | 501 | 396 | 298 | 1,755 |
関甲新学生野球連盟 | 平成5年4月1日 | 20 | 406 | 362 | 384 | 254 | 1,406 |
東京新大学野球連盟 | 昭和27年4月1日 | 24 | 441 | 359 | 337 | 263 | 1,400 |
東京六大学野球連盟 | 大正14年9月20日 | 6 | 222 | 237 | 219 | 205 | 883 |
東都大学野球連盟 | 昭和6年4月1日 | 21 | 515 | 488 | 473 | 396 | 1,872 |
首都大学野球連盟 | 昭和39年6月13日 | 15 | 537 | 491 | 499 | 410 | 1,937 |
神奈川大学野球連盟 | 昭和24年4月1日 | 12 | 347 | 295 | 258 | 158 | 1,058 |
愛知大学野球連盟 | 昭和24年10月1日 | 27 | 663 | 509 | 527 | 380 | 2,079 |
東海地区大学野球連盟 | 昭和50年4月1日 | 19 | 537 | 491 | 379 | 294 | 1,701 |
北陸大学野球連盟 | 昭和43年4月1日 | 13 | 181 | 200 | 182 | 131 | 694 |
関西学生野球連盟 | 昭和57年2月24日 | 6 | 228 | 244 | 199 | 190 | 861 |
関西六大学野球連盟 | 昭和57年2月25日 | 6 | 225 | 217 | 221 | 155 | 818 |
阪神大学野球連盟 | 昭和30年4月1日 | 17 | 589 | 539 | 414 | 185 | 1,727 |
近畿学生野球連盟 | 昭和23年4月1日 | 19 | 360 | 265 | 260 | 168 | 1,053 |
京滋大学野球連盟 | 昭和25年10月29日 | 13 | 233 | 166 | 176 | 145 | 720 |
広島六大学野球連盟 | 昭和42年4月1日 | 6 | 119 | 148 | 121 | 71 | 459 |
中国地区大学野球連盟 | 昭和49年3月9日 | 20 | 314 | 252 | 245 | 208 | 1,019 |
四国地区大学野球連盟 | 昭和24年4月1日 | 11 | 149 | 146 | 161 | 90 | 546 |
九州六大学野球連盟 | 昭和32年4月1日 | 6 | 212 | 207 | 172 | 164 | 755 |
福岡六大学野球連盟 | 昭和46年10月1日 | 6 | 238 | 230 | 184 | 142 | 794 |
九州地区大学野球連盟 | 昭和27年1月1日 | 31 | 522 | 564 | 448 | 280 | 1,814 |
総 合 計 | 381 | 8,703 | 7,932 | 7,167 | 5,196 | 28,998 |
(全日本大学野球連盟より引用)
現在の加盟校は381校です。年々加盟校は多くなっています。
大学野球は非常にお金が掛かるのにこの増加傾向は、景気がいい証拠かな?正直驚きをかくせません。
野球の人気は低迷しているのに、大学野球は増加しているのは知りませんでした。
わかりやすく図に表すと以下の通りです。
右肩上がりのグラフになっているのがわかると思います。10年前と比べると、約9万人程度増えているのがわかります。
いや~驚愕ですね!
毎年何人の選手がやめているのか検証
加盟数 | 1年生 | 2年生 | 3年生 | 4年生 | 合計 | |
2017年 | 381 | 8703 | 7932 | 7167 | 5196 | 28998 |
2016年 | 378 | 8235 | 7979 | 6452 | 5113 | 27779 |
2015年 | 377 | 8254 | 7238 | 6137 | 4697 | 26326 |
2014年 | 377 | 7322 | 6835 | 5683 | 4875 | 24715 |
(全日本大学野球連盟より引用)
この数字を見ていただければ、すぐにわかると思います。
1年間でやめる選手は、1000人~1500人程度います。
入学時と4年次を比べると、2014年に入学した1年生が7322名が2017年の4年生には5196名まで少なくなっています。
7322-5196=2126名がやめていることがわかります。約3~4人に1名がやめている計算になると思います。
この数はすごい数だと思いませんか?
ただ、野球小僧の大学ではもっと悲惨でした・・・。最初にも書かせて頂きましたが、入学時には48名いた部員が、最後は16名まで減りました。
理由としては、大学野球と高校野球のギャップや、大学の自由な雰囲気に流され徐々に遊びに心が持っていかれやめる、就職活動などの理由でやめていくなどなどです。
やはり、大学野球は多くの部員が退部する傾向にあることがわかります。
高校野球も退部率高いんじゃないの?と思われる方はこちらをご覧下さい!
まとめ
私は小学校から大学まで野球をしてきました。
・中学では13名中1名が途中でやめる。
・高校では20人中3名が途中でやめる。
・大学では48人中32名が途中でやめる。
この数字だけを見ていてもわかると思いますが、大学では比べものにならないぐらいやめています。
最後におさらいしますと、
1、大学野球と高校野球の温度差
2、自由を手に入れてバイトや遊びに心が傾く
3、怪我でやめる
・1年間でやめる選手は、1000名~1500名
・1年から~4年までの4年間でやめる選手は約2000名
・4年間で3名~4名に1人退部している
検証結果は非常にやめやすい環境が大学野球にある!でした。